イノシシに食べ物を与えては処罰されるが、美味しい食べ物の一つがイノシシ!

2011年11月23日 宿泊プラン, 食材

六甲山系にはイノシシが多く、神戸では街中に下りてきます。
そのイノシシに餌を与える人がいる一方で、イノシシが人に危害を加える事が多くなってきました。
神戸市では日本で最初に「イノシシに餌をやってはいけない条例」が制定されています。

だったら・・・そのイノシシを食べてしまったら?

ところが六甲山系のイノシシは雑食で美味しくないというのです。美味しイノシシは、ドングリ・自然薯・葛の根等を食べて育ったイノシシで、寒い所に住むイノシシが良いと言います。
つまり美方小代のイノシシが良いとされ、丹波篠山の業者などに高値で取引されています。
その美味しイノシシを獲る名人にイノシシの獲り方を聞きました。

美方の井口和義さんはフィールドワークの達人。非常に器用な人です。
そしてイノシシを獲る猟師のリーダー格。

その井口さんにイ ノシシの獲り方を聞きました。
イノシシの獲り方は色々あるそうです。よく、何匹かの犬が山を駆け巡り、猟師が待ち構えている所にイノシシが現れる!
そこ で、鉄砲で撃って仕留める!
というのが、テレビなどで紹介されていますが、井口さん達は猟犬を使わないといいます。

通常、イノシシは5月から7月にかけて生んだ子供達(春の子)と4~5頭で生活しています。
時には前の年の子供も連れて7頭・・・多い時には 10 頭ぐらいの時もあるそうです。

当然、その中の一番大きなイノシシを撃つと効率が良いわけですが、猟犬を仕掛けた場合、犬はイノシシの大きさに関係なく追い かけます。
犬に追われたイノシシはバラバラに分かれて逃げます。犬に追われて出て来たのが一番小さかった!と、いう事が起こりえます。

井口さんは犬を飼おうと考えた事もあったようですが、猟期の 100 日間の為に 365 日犬を飼うのは無駄かなあ・・・と考えたそうです。

では、井口さん達はどのようにしてイノシシを獲るか!?

井口さんの仲間は 12 名。日曜日などはサラリーマンの人が参加して8人ぐらいで出かけるそうですが、普段は3~4人くらいだそうです。
たくさんの人数で出かけたからといって必ずしもたくさん取れるとは限らないからだそうです。

Dsc00077_2_2   美方小代の里に雪が積もってから、本格的に活動を開始します。

まず皆で雪の上に付いたイノシシの足跡を探すそうです。足跡を見れば山の何処にいるイノシシだという 事がわかるそうです。
その足跡の情報を持って、朝9時頃に井口さん所に集合して「今日は○○の山に行こう!」と決める。
山に入ると待ち受ける担当の場所を 決め、それぞれが配置に付くのが 11 時頃。

イノシシの生活スタイルは夜明けから午前中は睡眠時間だそうです。
イノシシは昼頃に起きるのだそうです。人がめったに来ない所だったら明るい内でも、餌を探しに出ますが、たいていは夜中に餌を探します。井口さん達はイノシシの寝込みを襲います。

イノシシのネヤ(寝ぐら)は南側に面している朝日の当たる場所で、雪が貯まらない場所だそうです。
山の何処にそんな場所があるかを井口さん達は熟知してい て、追子(せこ)と呼ばれる担当がネヤに近付きます。
イノシシは枯れ木を集めてネヤを作ります。枯れ木の上に、笹を噛んでふんわりと布団を作るのです。
天 気の良い日はその笹の布団の上で寝て、雨や雪の降る時は笹の中にもぐりこんで寝るそうです。
下に枯れ枝を敷いているので身体が濡れない。

イノシシって賢い ですね。

そのネヤを作る為に笹原の笹が噛まれている所に近付くと、追子は「香ばしいぞ~!」と仲間に無線で知らせます。
時には追子もイノシシを仕留める事がありますが、追子が現れて驚いたイノシシの家族は、俗に言う“けもの道”を通って逃げて行きます。

真っ白い雪の積もった所にイノシシが現れると、寒さを堪えながら待っていた撃つ担当の出番です。
家族で逃げてくる為に、2頭~3頭を一回の猟で仕留める事 が出来るそうです。
そんな訳で、井口さん達は猟犬を使わないのです。雪が降る地域と、山を熟知しているからこそ出来るやり方です。

美方のイノシシは美味と言う事で定評があり、篠山の大手猪の肉販売店に持っていくと高値で取引され、自分達の食べるのを残していると「それも売って欲しい。
あんたらは売ったお金で牛肉を買って食べて!」と言われたそうです。

しかし井口さんは「最近、美方のイノシシの肉質が落ちてきた」と嘆いています。10 頭の内、良いイノシシは半分ぐらいの比率になっているそうです。

イノシシの肉の良し悪しは、“白身”と呼ばれる脂の部分で変わってきます。良いイノシシの白身は純白で弾力性があります。一方“水脂(みずあぶら)”と呼びボワボワ(井口さんはこう表現する)していて、純白ではないそうです。

何故?肉質が落ちてきたのか原因はわからないようですが、一つはイノシシが里に下りてきて、残飯や畑のかぼちゃやイモを食べ、イノシシの食生活が変わった。
本来は山のドングリや葛などを食べています。
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もう一つ井口説は、美方の従来のイノシシを捕り尽し、別の種類のイノシシが入ってきたのではいかと考えているそうです。

イノシシは正月までに獲れたものが良く、1月 20 日を過ぎるとイノシシは発情し始める為、雄の脂肪部分が“カタ”と呼ばれ硬くなります。と、いう事は、正月前に獲れた、純白の白身の60キロぐらいの雌の イノシシ・・・、これが美方の最高のイノシシという事になります。

獲れたイノシシは小代の清流で血抜きをすると、まさし牡丹色になります。この色からイノシシの鍋をボタン鍋と呼びます。
その血抜きをしたイノシシを吊るしておくのです。

吊るされているイノシシを見て、まさしくマグロだな・・・と思いました。
この体形だと野山を高速で駆け抜ける事が出来る。

御所坊では井口さんに「良いイノシシが獲れたら押さえて!」と言って、毎年井口さんからイノシシをわけてもらっています。

猟師井口和義さんが獲って選んだ 小代のドングリを食べて育ったイノシシの・・・ボタン鍋宿泊プランは如何でしょうか?

そろそろイノシシの美味しい季節 到来です!

《御所坊》【宿泊】天然・美方猪のボタン鍋|美方の猟師より直送

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