2013年5月30日 有馬温泉のマスタープランを纏め上げて神戸市長に提出した。
このプランは、3つの部会に別れ15年先の有馬を見据えてまとめあげたものだ。
その中で意外と時間をとったのがトイレ問題。
トイレだけに結構“ふんきゅう”した。
マスタープランは今後、実行に移す為の部会を設立し、推進していく。
僕は何とか、この問題をクールに解決したいと考えている。
【 アンケートではトイレ建設が先決、最重要課題 ? 】
インフラを考える部会が観光協会員と自治会員にアンケートをとった。そのなかでトイレ建設が最重要課題という意見がトップをしめた。ほんとうにトイレの問題が一番議論すべき問題なのか僕には疑問だ。
僕はソフト部会を担当している。神戸市は赤字だし、今後の人口減少等で行政からの支援は減少を予想される。また本音として行政は公衆トイレをつくりたくないし、実際ふたを開ければ自分の家の隣に公衆トイレ建設が建設されるという話になれば反対する人が多い。
誰がきっちり管理するのか!? 防犯上の問題はどうか!? 色々な問題が起こる。
「商店がトイレを貸したら、それで解決する問題やないか!」と3つの部会の合同会議で発言した。しかし全町会議を開くとトイレの要望は多い。
【本当にトイレは必要なのか!?】
改めて観光協会員を対象にアンケートを取り直す事にした。
表面には市民トイレの場所と駅等、一般の人が利用できるトイレの場所を記載した地図を載せた。
裏面には、トイレを貸しているかどうか? そして積極的に貸しているのか、貸していないのか?
貸していないとしたら、その理由は?
もしトイレができれば維持管理に協力するかどうか?
を問う事にした。
何でもかんでも行政依存型では話は進まないと考えた。
【 ・・・何かおかしい??? 】
二度目のアンケート回収の前に2回目の全町大会が開催された。
アンケートの内容を見た町内の人は「けっこうトイレがあるな」という反応を示した人と、具体的に必要な個所をあげる人がいた。
その様な中で「立小便をする人がいるから必要だ」という声があがった。
その発言者は具体的なトイレ場所も提示した。
立小便で困っている地区は、観光客が多い地区のすぐ上の地区になる。確かに商店が少ないので品物を購入してトイレを借りるわけにはいかない。
少し路地裏に入って立小便をするという。
何となくわかる。
「それで具体的なトイレの場所は?」
「○○さんの家が協力してくれる」
そこでトイレができたとしたら維持管理はどうするのかを聞いた。
立小便の掃除をするぐらいならば、自分たちがトイレの掃除をしても良い。という。
しかし下の地区のトイレ希望客を集めて、何故?自分たちだけで掃除をやらなくてはいかんのや!という意見が出ては来ないのか?という疑問を投げた。
周辺には飲み屋もないし、立小便は昼間だけだという。
【 トイレをつくらなくても解決できないか!? 】
その場所から5分もかからない場所に公衆トイレのある場所はある。
結局トイレの場所がわからないのではないか!?
標示を考えてみてはどうかという事になった。
立ち小便の多い場所にトイレのある場所の表示をしようと思う。
「100円でトイレを貸します」というのはどうだろうかという意見がでた。
飲食店等にトイレがあるのはわかるが、今は食べたくないという人もいるだろう。
そこで例えば「トイレ貸します。環境保全の為に100円ご協力下さい」とやれば、トイレを借りやすいのではないか!?
という意見だ。これもやってみる価値はあるのではないだろうか?
何か洒落た文面を考えて、賛同者を出来るだけ集めてやってみたいと思う。
そういえば「雨傘貸します」という時に、トイレ貸します。ご案内します。ゴミを引き受けますという4つのホスピタリティーを考え、亡き有馬玩具博物館の西田館長にマークのたたき台を作ってもらった事がある。
《 この記事は2012年4月4日にアップしたものを一部書き直したもので、今後解決に至るプロセスを記載していく予定。》