小代 御所坊主人 四郎兵衛ブログ 滞在プラン 自然への旅

暮らすように泊まる 長期滞在 【旅館宿泊考】

日本人の旅の目的は“温泉”から“美味しいものを食べ行く”というように順位が変わった。その為か各地でB級グルメの開発や食に対する取り組みが盛んだ。かくいう有馬温泉も現在、山椒を使った取り組みを行っている。

?しかし毎日温泉三昧や美食三昧は、なかなか続けられない。懐の問題よりも飽きてしまうし身体が持たない。だから我々日本人は滞在するよりも一泊だけのひと時を楽しむ傾向があるのかもしれない。

?今、政府は“ポジティブ・オフ”運動を展開している。要は積極的に休んで活力を得て仕事をする方が効率が上がるのではないか!?と考えている。

?世界で一番休んでいる国民はどこだろうか?

?それはフランスだという。確かにフランスはEUの中で経済的に優等生だ。その長期休みを取るフランス人は何を目的に旅をしているのか!?

?答えは知的好奇心を満たす為だそうだ。確かに知らないことを探求すれば仕事に生かせるのかもしれない。そして長期となれば毎日贅沢三昧をするよりも普段の暮らしが基準になるはずだ。

?暮らすように泊まることができれば、我々日本人も長期滞在ができるのではないか!?

?ある旅行社がインスブルックで30日間滞在、15日間滞在、7日間滞在の3つのプランを売り出したそうだ。その中で30日間滞在したプランが一番喜ばれたそうだ。

?まず、何故インスブルックか?

?街の魅力はもちろんの事、都市として適当なサイズと日本人の滞在者数の問題があるそうだ。しかし仕掛けを知って驚くとともにすごく当たり前のことに気がついた。

?滞在者には旅行社から滞在マニュアルが配られる。それに何が書かれているかというと「一軒のパン屋でパンを買ったならば、最低3日間はその同じパン屋で買いなさい」というもの。

?なるほど、一回だけだと単なる観光客だと店の主人は思うが、2日目も3日も訪れたならば店の主人は「貴方はどこから来たの? いつまで滞在?」と聞くだろう。1ヶ月も滞在するのならば、又来て欲しいと思うからいろいろサービス精神を発揮するだろう。

「どこのレストランが美味しい?」と聞けば、懇切丁寧に紹介してくれるだろう。

?こうした事により、滞在者は街の人たちと知合いになれ単なる旅行者では知らないことや味わえない経験が出きるだろう。当然家に帰ればインスブルックのファンになり、いろいろな人にすすめると思う。

?答えを知ればすごくまともな考え方だと納得する。

?しかし一方、そのようなマニュアルがないと動けないという事が現実であれば、しょうしょう当方の考え方を修正する必要がある。常識という範疇を変えざるをえない。

?この考え方で、兵庫県北部の小代にあるオーベルジュ花郷里で暮らすように泊まる旅を仕掛けたらどうなるだろうか?

僕はたまたま昔から小代に行っているので多くの人を知っている。しかし1泊や2泊で来られるお客様はほとんどが知らない。日本全国田舎はごまんとある、その中で小代自体の魅力は乏しい。大して変わりはない。しかし前述のインスブルックのように村全体で受け入れができれば、田舎暮らしを体験したい都会の人々にとって魅力的な街になるだろうと思う。

?僕だったらどのような滞在マニュアルをつくるか!?

?(1)町内はできるだけ車のスピードを押えて、対向車に道を譲るべし。そして譲っても譲られても会釈をする事!

?小代の町は高齢化が進んでいる。お年寄りのドライバーが多い。若いスキーヤーが冬場は車をぶっ飛ばす。滞在のお客様は地元の時間に合わせて欲しい。

?(2)お酒のお求めは○○酒店へ、一般的な食料品は昼の○時ごろに○○に行くと市場帰りの品が求められる。

?地元の商売人は直接自分のところに買いに着てくれたら親切にするだろう。そして色々なことを教えてくれると思う。田舎に長く生活するのはいろいろ大変だが、一週間ぐらいだと調度良いのではないか? そして又違う季節に着たいと思えると思う。

?ここで問題なのだが、もっとサプライズができないかと考えている。ちょっとこれは取りようによっては悪く思われるかもしれないが、このような事が起これば素敵だと思う。

(3)散歩で○○方面に行かれると○○をしている光景に出会う。「何をしているのですか?」と聞いて見られることをお勧めします。

というような事が起こったとする・・・話の中で「わしの作る米は美味いぞ! なんだったら少し届けておいておくから明日の朝ご飯に食べてみて!」という会話になり、実際一食分の米が届いたとしたらどうだろうか?

また・・・

?(4)○○方面を散歩されていると○○のバス停があります。バス停に座って正面の山を見ていると運が良ければイヌワシを見ることが出来ます。

?というような散策のすすめがあって、実際座っていると近所のおばあさんが寄ってきて「イヌワシは見えましたかな?」というように寄ってきてくれて、そこから村の昔話に花がさく・・・

というような事ができないか!?

では有馬温泉ではどのような感じで出きると「有馬温泉に住みたい!」と思えるのではないだろうか?

最近有馬に会員制ホテルができてきているが、あくまでもホテルや旅館まがい。住むようにはできていない。といってもわが御所坊関連の施設も住むには少々問題がある。唯一アブリーゴだったら加納かもしれないので実験的に始めたいと考えている。

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有馬温泉をたっぷり楽しむための情報を発信しています。

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