御所坊で使用しているコースターは5種類あり、それぞれに漢字が書かれている。
その中の一つ「足るを知るものは冨めり」
つまりいくらお金を持っていても、もっと欲しいと思っている間は冨でいる事にはならない。
しかし、これで十分と思っている人は豊かな人だ。
今、このような事が求められる時代になってきたのではないだろうか?
日本国政府は何とか地方を活性化させようと、色々な助成金を設けたりして新しい観光や名物を創造し、交流人口を増加させようとしている。
僕もその波にのまれている。
でも全く逆の考え方もある。
ある程度制限して、限られた人だけに門戸を開く。
先日ブータンの大臣と会う機会があった。大臣は神戸で開催された防災のシンポジウムに参加され、その後有馬温泉にお越しになった。
せっかくお会いするのだからとブータンの事をインターネットで調べた。
すごい崇高な考えを持つ国のように書かれてあった。
ちょうど前日 京都で開かれた観光客誘致の講演会で、海外の富裕層をターゲットにしている旅行エージェントの人達が、口をそろえて「今、外国人の富裕層が一番行きたい国はブータンだ!」という事を聞いたばかりだった。
ラスターブランが「プランB」という本を書いている。
今まで通りの発展を世界中の国が続けられるのか!?
例えば地球の人口が増えている。その人たちを地球が支えきれるのだろうか?
レコード盤にA面とB面があるように、反対の目で見る事が大事ではないか!?
というような事が書かれている。
そこからLOHASという言葉とリンクして、富裕層(単に金持ちという意味ではない)に支持されている。
国民総生産という考えでなく国民総幸福度で国の価値を考えるという考え方は、現在多くの国で経済発展の末行き詰まっている国々にとって、全く違う角度からモノを見る事になる。
もしよろしければブータンをご覧ください。