「グルメとは、何処どこの何が美味いとかを知っている人でなく、この人が来たら、これを食べてもらいたいと、店や料理人に思われる人がグルメだ!」と人に教えられた事がある。
僕は知らない土地に行った時に、ゲームとして美味しいものを見つけ出す遊びを楽しんでいる。
誰に聞けば的確な情報を得られるか!?
街を歩いていて店構えやメニューの雰囲気で店を選ぶ。
外れる事もあるけれど、多くは自分の予想が当たる事の方が多い。それは他の人と比べても自信がある。だから知らない所に旅をするのが楽しいのかもしれない。
さらにお店を見つけても、そのお店にとって「・・・・ん お主なかなかじゃのう」と思われるような、お店や料理人のくすぐりが出来れば、さらに美味しいものに出会える確率が上がると思っている。
だからガイドブックなどに頼らずに自分の感を優先する。
話は少し外れるが、かつて車で旅をするときはちょっとした地図を頼りに旅を続けていたが、ここ何年かはカーナビを頼りにしている。一回これを使ってしまうと、なかなかカーナビなしでは動けないし、道を覚えられない。
先日、有馬温泉の仲間25名でドイツのバーデンバーデンの視察旅行に出かけた。
バーデンバーデンのとあるレストランに入って注文をした所に、有馬の若者が入ってきた。「金井さん 何故? この店を知っているの?」。僕は質問の意味がよく理解できずに「いや・・・何となく」と答えた。
彼らは怪訝な顔をしている。よくよく理由を聞いてみると、このお店はトリップア・ドバイザーで評価が高い店だという。そういえば彼らはスマートフォンを多用していた。
僕のスマートフォンは調子が悪く代替機だったのでカバンの奥にしまったままにしてある。でも仮に普段使っているスマートフォンがあってもメールかウエブサイトで調べるぐらいしか使えない。
所が彼らは位置情報を駆使してマップが無くても知らない町を歩いて、トリップアドバイザーの口コミでお店を決める。そしてメニューも決めるのだろう。
僕はまだカーナビがなければカンピューターを駆使して運転は出来ると思う。でも彼らはカーナビやスマートフォンがなければどうなるのだろうか?
そして結果、思いと違った結果になった時に、どうするのだろうか?
旅の英語がトラベル。トラベルの語源はトラブルという。そのトラブルをどう楽しめるかがカギだと思う。
あ!・・・でもしょっちゅうトラベルでトラブルに出会っている先輩は、またポータブル翻訳機を駆使して旅を楽しんでいる。
有馬にはいろいろな人種が存在している。