最近「座敷が嫌だ」というお客様はけっこうおられます。
その一番の理由が座って食事をする事。最近メタボで体が硬い私も座っての食事は苦手です。
高座椅子というのがあって、高齢の方などにお貸出ししているのですが全体の雰囲気としては変ですし、良いデザインのものがないのです。
「無いのならつくろう!」という事で実験開始です。
今回実験用に3部屋を用意。御所坊の玄関から上がって2階のすぐのお部屋のタイプ。通常高齢の方に良くお使いいただく部屋を選びました。
部屋の高さの関係があるので座椅子の高さは出来るだけ抑えたい。いくらの高さまで上げれば機能と見栄えが良いか!?
出入りの大工の棟梁と話をしてコンパネで箱を作って高さを検証。それを基にテーブルの高さを決めた。
今回の座椅子は従来の座椅子を使用する。高さの台を取り外しできるようにして、どちらが良いかお客様
様のご意見をお伺いしてみようという事になった。
座椅子を椅子式にすると畳を擦るだろうと考え、初めて摩擦に対する耐久性が良いという人工畳を導入した。ぱっと見は判らないが、天然に比べると何かが違う。やっぱり人工は人工だ。
それで出来たのがこのような従来の机に下駄を履かす方法。
部屋全体の高さは問題ないのかなと思う。
客室係が料理を出す時のサービスの仕方も大事だ。
いずれにしても少し使いながら改良を加え、良い高さや関係が出来た時に・・・・オリジナル・デザインで家具をつくろうと考えている。