陶泉 御所坊

谷崎潤一郎縁の部屋 (陶泉 御所坊 聴水御坊 26号室)

谷崎潤一郎の小説の舞台にしばしば有馬温泉が登場する。陶泉御所坊は『猫と庄造と二人の女』のなかで「そしたら又御所坊の二階にしようか。」「夏より今の方がええで。紅葉見て、温泉に這入って、ゆっくり晩の御飯を食べて・・・」

聴水御坊は昭和初期に建てられた建物。当時、考えられる意匠を凝らした応接間が一階にある。現在はサロンとして使用している。その二階部分を昭和の初期に御所坊に逗留した谷崎潤一郎、吉川英治、伊藤博文のそれぞれの縁の品を各部屋に展示している。

谷崎潤一郎のものは『擽』(ラク)の部屋に展示してある。廊下から部屋の格子越しに谷崎の書簡が展示している。

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ここから先は宿泊のお客様だけのエリアになるが、格子をあけると廊下があり、廊下の正面に谷崎の句が掛けてある。

この句は谷崎関係者から頂戴したものだ。

 

部屋は土地の関係から畳の部分とフローリングの部分と段差がある。デラックスのタイプの部屋としては面積的に狭いが2~3名のお客様だとちょうど良い大きさだと思う。

古い部屋に新しいものを取り入れるにはなかなか難しいものがある。その一つの例がテレビ。どんどん薄型が進む上で見やすさと収まりの妥協点が難しい。

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小さな机を用意しているので、ちょっとパソコンを開いたり本を読んだり、お友達に絵葉書を送られるのはいかがでしょうか?

テーブルの脇の小箱にはテレビのリモコンや小物類を収納している。また季節の絵葉書をご用意しているので、先ほどのテーブルでいかがだろうか?

一段下がった部分にはマッサージチェアーを用意している。川のせせらぎを聞きながらゆったりとした一時をお過ごしください。

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御所坊のデラックスタイプの客室にはちょっとした小物を展示している。この部屋にはかつて「幻の青磁」といわれた三田青磁の“本物”が展示してある。あえて本物に“”を付けたのは、最近復興した三田青磁が本物と思われる方が多いからだ。幻というだけに数が少ないものである。

成熟化社会は一見、相反するものを取り入れるという。写真の電話も使用可能。客室内の電話やフロントと話が出来る。

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床に間にはメイドイン・ジャパンのこだわり家電、アマダナの電話機を設置。しかしそれよりも私たちがお客様をお迎えする上での精神は、床の間の軸をご覧頂きたい。難解な漢字の書であるが、無方庵の号をもつ綿貫宏介氏の作品

 

ご用意する本染の浴衣やアメニティー類も氏のデザイン。ゆっくり御所坊の温泉をご堪能いただきたい。

お部屋には簡単な風呂を設置している。木造故漏水が怖くユニットバスになっている。シャワーであれば問題ないと思うし、情緒をお求めならば、この部屋をご利用のお客様は中庭の偲豊庵をご利用頂ける。

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時々「暗い」とお叱りを受けるが情緒ある洗面所をご用意している。

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