糠床に有馬の温泉を入れてナスビを漬けると色が鮮やかになる!
・・・というのは有馬の町の人の中では広く知られています。
糠床に古釘を入れるとその鉄分が溶け出し、ナスニン(なすの成分)と結合し色鮮やかになります。有馬の温泉には多量の鉄分が含まれています。
なすびやきゅうりの糠漬けと美味しいご飯・・・想像しただけで食べたくなります。
しかし家庭ではなかなか糠床を維持するのは大変です。
何か良い方法はないかな? と探していたらこのような容器を見つけました。
アクリル加工メーカーがパイプを切ってつくったそうです。
蓋にはには小さな穴があけられていて、中央には重石代わりの水を入れるスペースが作られています。
これで糠床から出てくる水を蓋の上に押し出し、その水を捨てる時には重石の水と一緒に流せばよい・・・とまあこういう理屈です。
さっそくオーベルジュ花郷里のある村の人に聞いてみました。理屈的には大丈夫のようです。
では次に糠床をどうやって作るか!?
せっかくだから無農薬の糠を使用したいと考えました。
合鴨農法でつくった米は、ほとんど農薬は使用されていないはず。
この米糠をとりあえず30キログラム確保しました。皆さんに分ける事ができる様にです。
では糠床をどうやって作るか!?
必要なのは乳酸菌です。
美味しい糠床を作っている人に糠を分けてもらって繁殖させる・・・
御所坊の調理場はエビオスを入れるといいます。たしかビール酵母で作られた薬。
ある人はヨーグルト・・・
乳酸菌といえば色々考えられる。ヤクルトもありだし・・・・
その時、ふと思い出した! 友人からもらった骨を強くして老化を止めるというサブリメント。これって乳酸菌のひとつだといっていた。これが使用できるのだったら、ものすごい価値のある糠床が出来る!
さっそく友人に電話した。
「それは無理だよ。その乳酸菌は殺しているから増えないよ!」なるほど生きた乳酸菌だったら、この価値のある乳酸菌を誰でもが増やして販売してしまう。
・・・ということは、もしすばらしい美味しい糠漬けがあったとしたら、それを買い求めたら、その乳酸菌は培養できるということになる。美味しいものを作るのは理屈では簡単ということになった。
まずは、やってみよう!