有馬温泉ではサンケイリビングさんと組んで「格安有馬試食ツアー」を開催して人気を得た。
そこで「このガイドさんに会いたい100人」に選ばれている江崎貴久(キク)さんが代表している「海島遊民くらぶ」の人気メニュー 「鳥羽の台所 つまみ食いウォーキング」に参加して、まちの食べ歩きツアーを考える事にした。
申込書に必要事項を記入してツアーの開始。案内係はかおりさん。
「まずはこの割り箸をお持ち下さい。」つまみ食い用の箸は持ち歩かなければいけない。普段はこの次に酒屋に案内されてお好みの酒を買って、つまみ食いをしながら一杯やるという趣向。キクさんいわく「ちょっと旅先で悪い事をするのは楽しいでしょう? 朝からお酒を飲むとか・・・」と深層心理まで考慮した配慮。
最初に案内されたのは江戸時代から続く寿司屋。白木のカウンターの上に湯飲み茶わんと醤油だけが置いてある。かおりさんがお茶を入れてくれて「さあこの魚は何でしょう?」と伏せられていた寿司桶を持ち上げると、お寿司が一貫。
色から見て「鰯?」・・・正解は小アジ。なるほど普段はなかなか寿司ネタにしない食材。
板前のおっちゃんの地元の魚の話を聞いて一軒終了。
次に案内された所は・・・・
彼女が奥の方に声を掛けると、先ほどと同じようにお盆に小皿と醤油を持って出てこられた。なんと彼女のお母さんだという。
ここでは海女さんが獲ったサザエを選別して出荷する作業が行われていた。
「ひっついているサザエを取ってみて下さい。」サザエは簡単に水槽の壁から離れるがすぐに強固な蓋を閉じてしまう。「サザエは蓋があるので簡単に離れるが、鮑は蓋が無いので離れるとすぐに食べられてしまうので、なかなか離れないのです。」とサザエとアワビの違いを説明してくれる。わかっているけど成る程!と感心させられる。
しかしこのサザエ大きい!
小ぶりなサザエを一つ刺身にしてくれる。「醤油を舐めてみて下さい。」「この醤油が人気で売り物になったのです。」と醤油の瓶が出てきた。アワビを煮た醤油を刺身醤油になったのだ。有馬でも山椒を煮た醤油を山椒醤油として販売している。
有馬温泉の試食ツアーとの違いは、鳥羽では一次産業、二次産業、三次産業が存在し、それが六次産業化されている事だ。普通では味わう事が出来ない場所で普段味わう事の出来ないモノがつまみ食いできる・・・有馬にこの要素を加える事が出来ないか!?
そして最後は三重県のアンテナショップ。三重の特産物が並んでいる。つまみ食いの最後は安楽島の牡蠣。
〇〇の牡蠣が味が濃いとか、無菌にしたら味が薄くなるとか地元の人は牡蠣の事になると話がはずむようだ。
・・・とまあこんな感じで約一時間。代金2.000円也。
やっぱりガイドがいてこそありがたみもある。マンパワーに左右されると思うので、有馬で如何に彼女の様なガイドを養成するかが課題だ。